OCRYBIT(億り人)公式ブログ

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ブロックチェーンが創る未来社会に置けるインフルエンサーの再定義 (前編)

目次

 

ブロックチェーンの創る未来社会でのインフルエンサー

 

こんにちは、オクリビットです。

 

前回発表した

 

第三回ツイッター仮想通貨インフルエンサーランキング10276

 

ですが、過去最大の大反響をいただいたとともに沢山の賛否両論のお言葉をいただきました。

 

併せてアップしたブログ記事やオクリビットのランディングページでランキングの意義やオクリビットプロジェクトの大義名分を説明しましたが、おそらくとてつもなく長い記事であったのと、小難しい表現を並べてしまったため、あまりこのランキングの仕組みについての理解が広まっていないのではないかと感じました。

 

また、インフルエンサーという言葉を使ってしまったので、それが誤解の大元となっている気がしました。オクリビットが考える『インフルエンサー』というのは単に影響力のある人、人気の高い人という意味ではなく、

 

ブロックチェーンの創る未来社会で高い発言権を持つであろう人

 

という意味で使っています。今回はそれをなるべく簡潔に平易な言葉で説明してみようと思います。

 

初めに、大きく出ておきます。

 

オクリビットのインフルエンサーランキングの仕組みはブロックチェーン始まって以来の大発明になります(希望的観測)。

 

なぜか、それを順を追って説明させてください。今回はできうるかぎり簡単な言葉を使います。

 

ブロックチェーンの目指す未来、自律分散型社会DAS

 

まずはブロックチェーンの存在意義のひとつ(全てではない)を挙げます。

 

それは改竄不可能な分散型台帳の仕組みを使って中央管理・中央集権を取り除くことです。

 

これから、銀行や仲介業者の存在する様々な社会的サービスがブロックチェーンを使った分散型のアプリケーションに置き換わってきます。ブロックチェーンの社会実装が加速化していきます。

 

イーサリアムが標榜するものの一つに、DAO(Decentralized Autonomous Organization) - 自律分散型組織というものがあります。スマートコントラクトを使ってブロックチェーン上で中央管理なしに動く組織のことです。将来的に会社の仕組み等がDAOになっていくことが考えられます。経営・管理層がなくなってブロックチェーンアルゴリズムの上で自動的に運営される組織・会社です。組織への貢献に対する報酬なども自動で計算され配分されます。

 

DAOの規模を拡大していくと、それはDAS(Decentralized Autonomous Society)になります。組織が規模を大きくして社会になるのです。社会に中央政権がなくなる。すなわち国に政府がなくなるということです。これがブロックチェーンの社会実装が進んだ、20年後、30年後(正確な数字は誰にもわかりません)に人類が取り組み始める大きな挑戦です。ブロックチェーンの現在観測可能な最終到達地点といってもよいかもしれません。誰も管理していないのに社会が勝手に均衡をとって回っているのです。無政府状態であるのにどんな中央政権よりも公平な仕組みで社会が運営されます。まさにユートピアですね。(もしかしたら人間社会はブロックチェーンによってAIに管理されているかもしれませんが。)

 

コンセンサスアルゴリズム

 

しかしそれを実現するためには大きな壁があります。それは現在の民主主義を置き換えるコンセンサスアルゴリズムの確立です。誰も管理していないということは、誰も管理しなくても永続的にそして公正に回りつづけるルール・アルゴリズムが必要です。

 

サトシ・ナカモトがプルーフオブワーク(Proof of Work)という仕組みを取り入れてデータをブロックごとにチェーンする仕組みを考案し論文で発表したのがブロックチェーンの始まりです。

 

エコシステム上でより権力を持つのは誰かを決める仕組みをコンセンサス(合意形成)アルゴリズムといいます。ただし、プルーフオブワークには電気を浪費してマイニングをするという大きな非効率性があります。より大きなコンピュータパワーを持つものが権力が上がる仕組みだからです。スケーラビリティ(拡張性)にも問題があります。

 

そのためこのコンセンサス(合意形成)アルゴリズムを改善しようと、様々なバリエーションが登場しました。

Proof of Stake (保有量が多いものが偉い)

Delegated Proof of Stake (Proof of Stakeに自分の保有分を他人に託す仕組みを組み合わせたもの)

Proof of Importance (経済的貢献、取引量・保有量・信用などが高いものが偉い)

Proof of Authority (権威を持つものが偉い)

Proof of Burn (より多くのコインをバーンしたものが偉い)

など沢山あります。

 

ただ、これらの仕組みのうちひとつを今の民主主義の政治の仕組みに置き換えて使うことはできるでしょうか?当然できません。民主主義というのは人が人を評価して選ぶ仕組み、いわば評判に基づいて権力がランク付けされています。上記した機械的・数字的なコンセンサスアルゴリズムとは根本的に異なった仕組みです。貨幣の仕組みを回すのは既存のコンセンサスアルゴリズムで十分でしょう。おそらく今後実装されるであろう様々なブロックチェーン社会サービスも然りです。

 

Proof of Reputation (プルーフオブレピュテーション)

 

しかし、人が人を評価するシステムをベースに国を動かす民主主義は違います。

 

人が人を評価する、レピュテーション・評判を査定するメカニズムというのは非常に難しいのです。なぜなら、評価の基準自体が非常に曖昧だからです。何をもって人の評判を上とするのか。その仕組みを追求したコンセンサス・アルゴリズムのことを

 

Proof of Reputation (プルーフオブレピュテーション)

 

といいます。人が人を評価する基準は難しい。しかし、このアルゴリズムが確立されなければ人間社会から中央集権を取り除くことはできません。

 

評判をベースにしたアプリケーションはこれまでにも沢山ありました。アマゾンの商品レピューやレストラン・旅行のレビューサイトなんかもその一つだと思います。ヤフーオークション掲示板での評価が上がって行く仕組みなんかも評判ベースのアプリケーションといえます。

 

ただし、これらのアプリケーションには問題点があります。まず、仕組みが簡単過ぎること。その結果システムのゲーミング(乱用)も簡単なのでサービスのモデレーター、中央管理がないと機能しないこと。それにも関わらず、これらのレビューサービスなどが完全に信頼できるものではないということは利用者の皆さんがよくご存知のはずです。報酬を貰って書き込んでいたり、悪意を持って意図的に評判を下げようとする行為など、管理しきれないノイズが多すぎるのです。

 

中央管理を使って簡単な『もの』を評価する仕組みでさえ実装運営がこれだけ難しいのに、さらに複雑な生ものである人を評価する仕組みを中央管理なしの自動運転アルゴリズムで半永続的に動かしつづけるということは非常に困難であることがご想像いただけるでしょうか?

 

おそらく民主主義を置き換える評判ベースの仕組みが真剣に考えられ始めるのは20年後、30年後のことでしょう。ブロックチェーンの社会実装がまだそこまで進んでいないので、国を置き換えるなんて遠い未来の話です。ただし、最近ではその重要性が徐々に認知され始めProof of Reputationを部分的に使ったアプリケーションの開発などが徐々に始まっています。コンテンツ評価ソーシャルプラットフォームのSteemitやその日本版のALISなどがその一例です。これらのサービスが導入しているPoRの仕組みは原始的なもので、とても民主主義を置き換えるような仕組みではありません。他にも海外のブロックチェーンプロジェクトでPoRをもっと汎用的にとらえてソーシャルネットワークへの適用を試みているプロジェクトなどがありますが、その数はごく僅かです。

 

評判ベースの評価システムと流動体民主主義(Liquid Democracy)

 

ブロックチェーン上に実装された民主主義は現在の間接民主主義とは異なり、直接的に誰もが合意形成プロセスに参加できるものとなります。定期的に組織の少数代表者を選んでその代表者に意思決定をさせるのではなく、意思決定が必要な度にその時点での各個人の権力(=評判)を基に各々が直接投票します。そして個人の評判というのは数年に一度政的地位が決まる現状の仕組みとは異なり、分刻みで変動するような流動的な評判・レピュテーションになります。

 

また、自分での判断が困難な案件に対しては信頼する誰かに自分の投票権を託して代わりに投票してもらえるようになります。教育に関する意思決定であれば、信頼する教育者に、コンピュータ技術に関する決定であればエンジニアに自分の投票権をその都度委託できるのです。この仕組みを流動体民主主義(Liquid Democracy)といいます。

 

このように、評判ベースのコンセンサス(Proof of Reputation)に基づいた流動体民主主義(LIquid Democracy)がブロックチェーンが実現する30年後、50年後の人間社会の未来であり、その基軸となるコンセンサスアルゴリズム

 

Delegated Proof of Reputation

 

委託可能なレピュテーション評価システムです。

 

そして、この仕組みの中で上に立つもの、すなわち評判高いものがオクリビットの定義する

 

ブロックチェーンが創る未来社会のインフルエンサー

 

です。

 

オクリビットインフルエンサーランキングの意義

 

オクリビットはこの20年後、30年後に人類が真剣に考え始めるであろうDPORの仕組みを考えに考え抜きました。そしてたどり着いたのが

 

二重の心理的セキュリティを敷いた強固なレピュテーション評価システム

 

です。

 

そして、ツイッターの日本語仮想通貨コミュニティがこのシステムと非常に親和性が高いことに気づき、20年先取りでそのPORシステムを実装しました。

 

それが

 

ocrybit.hatenablog.com

 

です。

 

すなわち OCRYBITのランキングで上位にいる方は30年後のブロックチェーン社会でも上位にいるであろうインフルエンサーの方々です。単純にツイッターフォロワー数や発言力・人気等でランキングしているのではありません。コミュニティへの貢献度をベースに、システムのゲーミングが困難なように2重の心理的セキュリティを敷いています。仕組みを理解していただければ、非常に透明性の高いセキュアで画期的なレピュテーション評価システムであることがみえるはずです。

 

次回はその仕組みがなぜ画期的であるのかを説明させてください。仕組みを知れば未来のインフルエンサーがどういう人かがわかります。

 

オクリビットの定義するインフルエンサーとは

 

ブロックチェーンベースの流動体民主主義を実現するPoRコンセンサスアルゴリズム上で上位にくる人たち

 

未来のブロックチェーン社会に置いて発言力の高い人たち

 

です。

 

ツイッターの日本語仮想通貨コミュニティがブロックチェーン社会変革の一端を担う可能性があると本気で信じています。 

 

最後にもう一度、

 

オクリビットのインフルエンサーランキングの仕組みはブロックチェーン始まって以来の大発明になります(希望的観測)。

 

次回オクリビットPoRの仕組みの説明へ続く